癸院Ц縞討危険って本当!?

  • 2010/02/03(水) 01:58:39


玄米でミネラル不足になる。!?


玄米といえば、ミネラル豊富な健康食なはず・・・。

いったいこれはどういうこと?

インターネット上で
「玄米」と「フィチン」で検索すると、

「玄米食がミネラル不足を引き起し、短命の原因になり、その原因はフィチン酸だ・・・」
という情報があります。

また、
『玄米の栄養成分であるフィチン酸は、カルシウム・リンなどのミネラル吸収を妨げ、体外に排泄します・・・』とあります。

玄米を食べるとフィチン酸の作用によって身体からミネラルが無くなってしまう・・・
そうだとしたら大変です。
もう、玄米は食べられませ〜ん。


でも、本当でしょうか?

実は、
玄米には「フィチン酸」は全く含まれていません。
◆…↓↓ここを、勘違いしています。
実際には穀物に含まれる成分は「フィチン」なのに、分析表の表示によって
誤解釈されているようです。


「フィチン酸」の分析では、
1・試料(穀物など)から「フィチン」をトリクロロ酢酸で抽出。
2・塩化第二鉄を加え、「フィチン酸鉄塩」を沈殿。
3・沈殿中のリン含有量を吸光光度法で定量。
などの方法によって、行われます。

その結果、分析表には元々含まれる
「フィチン」ではなく「フィチン酸」の量が表示されます。
そのために穀物中に
「フィチン酸」が存在すると勘違いすることは分からなくもないのですが、素人でなければ間違えることはありません。

玄米に含まれる栄養成分は「フィチン」なのです。
(玄米だけでなくトウモロコシ、麦、ごま、豆などの穀物や種子類のほとんどにはこの「フィチン」が含まれています)



・「フィチン酸」と「フィチン」の性質は全く異なります。
名前は似ていますが「フィチン酸」は「フィチン」から「ミネラル」を除去して製造される物質で、性質が全く異なる物質です。

・フィチン=フィチン酸+ミネラル


『フィチンの性質』:「不溶性(水)の無臭、白色粉末である」
参考サイト→ goo.gl/UFacB

『フィチン酸の性質』:「淡黄褐色の澄明なシロップ状の液体で、臭いが無く、強い酸味がある」
参考サイト→ goo.gl/t5aI6

次から、もう少し詳しく
『フィチン酸』と『フィチン』について勉強していきましょう。

2:フィチン酸は、自然界に存在しない。

  • 2010/02/03(水) 23:10:41

◇…フィチン酸について…◇

1で示したように『フィチン』はリンの主要な貯蔵形態としてほとんどの植物体に含まれるミネラルとの結合塩です。 

「フィチン酸」は
 ・米糠などに存在するフィチンから金属を除去して製造。
・古くから食経験が豊富で体内でも合成される安全な天然成分。
・フィチン酸は高いキレート作用及び抗酸化作用を持つ。
・抗癌作用、メタボリックシンドロームの改善の作用、免疫賦活作用、デトックス作用などでも注目されています。

「フィチン酸」は、食品の変色防止、消臭作用を目的とした食品添加物で、淡黄褐色の澄明なシロップ状の無臭の液体です。
・モモ、バナナ、メロン、コーヒー、チョコレート等のpH調整剤。
・漬け物、珍味等の伝統食品の品質保持。
・歯のくすみや黄ばみの原因となる汚れを落とす光沢剤として歯磨き剤に使用。

幅広い分野で使用されています。

『フィチン』と『フィチン酸』は別な物質ですが、分子構造の特徴から、どちらも『IP6』(アイピーロク)という略称で呼ばれています。



食品中の『フィチン酸(IP6)』の含有量 


上記のグラフのように、実際に成分割合でみると、
・ごま・大豆・ココア・トウモロコシなど他の穀物のほうが玄米より含有率が高いです
もし、本当に『フィチン酸』が危険な成分であれば、ほとんどの植物、穀物は食べることができなくなります。

添加物としての『フィチン酸』でさえ危険な物質ではないのです。
「玄米はフィチン酸が含まれるから危険なんだ」という話は、フィチンのこともフィチン酸のことも、ほとんどの植物にフィチンが含まれることも知らないのです。

それなのに、危険という根拠は?

フィチン酸を原液でそのまま大量に摂取すれば、身体に影響があるかもしれません。
でも、それは醤油だって、アルコールの原液100%だって同じことですから。

◇…『IP6・フィチン酸とフィチンの違い』…◇
玄米を始め、穀物や豆類に含まれるのは『フィチン酸』にミネラルが結合した状態の『フィチン』です。
『フィチン』が胃に入ると胃酸の影響で『フィチン酸』と『ミネラル』に解離されます。
フィチン酸が元々のミネラル物質ではない金属と結合して、排出されるかもしれませんが、そのときには、フィチンがもともと持っていたミネラルは体内にそのまま残るわけです。

つまり、体内のミネラルは増えることはあっても減少することはないのです。
しかも、穀物中には単体の「フィチン酸」がそのまま含まれることはありえないので、玄米や穀物を摂取することで、体内のミネラルがマイナスになることは論理上ありえないことになります。

『フィチン』の分子の形を見ると、『フィチン』がミネラルを体内から奪い取ることはないことがさらに理解することができます。

次回は『フィチン酸』と『フィチン』の分子の形みることにしましょう。