3:『フィチン』の分子構造

  • 2010/02/04(木) 20:47:07

◇…『IP6(フィチン酸お・各種フィチン)』の分子構造…◇

フィチンイノシトール構造
 
穀物に含まれるのは『フィチン(IP6)』です。 

『フィチン』はマグネシウムやカルシウムと結合した状態で含まれています。
つまり、すでに『フィチン』は複数のミネラルと結合しています。 
だから、
『フィチン』がミネラルを体内から奪い取ることはあり得ないことが理解できます。


例えば、塩化ナトリウム(塩)を摂取して、
体内で塩素イオンやナトリウムイオンになっても
塩素やナトリウム単体の性質を持たないように、 

フィチンが解離してもフィチン酸の性質になるわけでない。 
2:フィチン酸って何? で解説しています。
…〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜… 

【発芽玄米とフィチン酸について】

また、発芽玄米の商品サイトで
「フィチンの中のミネラルは、吸収されない。
発芽玄米の酵素によってフィチン酸とミネラルに分離され吸収されやすくなるので、
発芽玄米をどうぞ……」と書かれているサイトがあります。 

しかし、これは、全くの間違いです。
 酵素があろうが、なかろうが

『フィチン』は胃(酸性)の中で『フィチン酸』とミネラルに分かれ、体内に吸収されます。
 

発芽玄米のフィチン分解はほんのわずか。

フィターゼ(酵素)は、『フィチン酸』をイノシトールとリンに分解させる働きがありますが、
その理由は、植物にとって『リン』は、発芽時から重要な栄養素だからです。 

発芽が進むにしたがい、本当に少しずつ 『フィチン』が分解され、リンが取り出され仕組みになっています。
ある発芽玄米の商品ページには、全部のフィチンが分解されるように、説明されていますが、

そんなことはありえません。ほんのわずかです。
発芽して芽をのばしていく過程の中で少しづつ分解されます。

一方、人体の生命活動や細胞の働きに必要な成分は、イノシトールリン酸化合物、
つまり『フィチン酸』
のほうです。

人間や動物にとっては、発芽する前の栄養素が大事なのです。

繰り返しますが、

普通の玄米であっても、フィチン酸とミネラルは体内に吸収されます。

発芽玄米そのものが悪いとはいいません、 

しかし、発芽玄米を売るために

「玄米の『フィチン』がミネラルを奪う」
「発芽玄米はフィチンが分解され無害になる」という間違った情報を流すのは
”せこい”と思いますが……。


最近は玄米を、自宅でせっせと水に長時間つけて、発芽させようとする人がいるようです。 

しかし、発芽玄米をつくるときには細菌汚染の危険がともないます。 

玄米を炊く時点で細菌は死滅しましても、細菌から発生した毒素は残りますから、
注意しなければならないですよ。 

その危険性は発芽玄米を製造している人は
知っているはずです(作っているのですから……)から、
その情報こそ詳しく教えてあげないといけないと思います。
…〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜……〜…

玄米にはもともとフィチン酸と同じ数(分子量)のイノシトールが始めから含まれています。
そして同時に吸収されることで、相互に働きを強めるという研究結果が出ています。 

自然にある食品は、始めから無駄なものはなく、
バランスが整っているといいますが、本当ですね。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/07/03(水) 18:29:42

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/07/10(水) 12:45:14

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/10/17(木) 18:26:07

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/10/24(木) 11:21:25

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/11/15(金) 05:47:40

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/11/25(月) 14:34:27

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/11/28(木) 09:18:43

-

管理人の承認後に表示されます

  • From: |
  • 2013/12/19(木) 07:49:07

この記事に対するコメント

質問させてください

興味深く拝見しました。 つまり、玄米にしろ発芽玄米にしろ
体内の色んなミネラルを排出することはないのですよね?
サプリでイノシトールを取っているのですが、これもミネラルには影響しませんか?

じゃ、デトックスというのも間違った話なのでしょうか。

Re.質問させてください

まず「フィチン酸(液体)」は穀物中の「フィチン(固体)」から作られた液状の物質です。
「フィチン酸」は強いキレート作用を持つので単体で大量に摂取すれば体内のミネラルと結合して体外排出されるかもしれません。

通常食品やサプリメントとしてあるのはフィチンのほうで、すでにマグネシウムなどのミネラルと結合した状態にあります。
すべてのフィチンがまたそのミネラルと再結合して体外に出てもプラス、マイナス「ゼロ」です。
しかし、実際にはフィチンが体内に吸収されると「IP1〜IP6」サイクルの働きに使われることが分かっています。とうぜん、ミネラルも体内に残ります。

デトックス(解毒)についてですが、
体内でイオン化したフィチンもフィチン酸単体のときほど強くはないもののキレート性質はあり、体内の筋肉やその他、細胞内に蓄積された金属と結合して体外に排出すると、考えられています。

その意味ではデトックス効果もあるといえますね。

こんにちは、放射能を学んでいるママです。玄米がいいとの事で玄米について調べていたら、、、フィチンとフィチン酸が別であることがわかり、(wikipediaでは一緒になっていましたが)玄米に含まれるフィチン酸がカルシウムとマグネシウムの混合塩でキレート作用が強く、多くの金属イオンを強く結合し重金属を取り込み排出する効果があると思っています。

玄さんは、この件はどう思われますか?

これについて

そして玄さんの記事や図をお借りしたいと(リンク先として表記させていただきたいと思っています。)思っているのですがよろしくお願いします。

Re

何度も繰り返して申し訳ないですが、

「フィチン酸」は「フィチン」からカルシウムやマグネシウムを外したもので、逆にいえば

◇…「フィチン酸」+「カルシウム・マグネシウム」=「フィチン」です。

玄米に限らず未精製の穀物や豆類には「フィチン」が多く含まれています。

「フィチン酸」は自然界には存在しない物質です。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇…「フィチン酸」の働き…◇

「フィチン」が体内に吸収されると、「フィチン酸」とミネラルに解離します。

「フィチン酸」の体内での働きはまだ未解明な部分が多いのですが、いくつかの非常に重要な役割を果たしていることは分かっています。

実は、
脳内からの伝達物質と細胞の橋渡し役として絶対になくてはならない成分ですし、
また細胞増殖が暴走して細胞がガン化するのを防ぐ働きも解明されています。
(この働きがフィチン酸の重要な働きのようです。)


◇…デトックスは「フィチン酸」のおまけ的働き…◇

さらには、おまけ的に、
細胞に付着して残留している有害金属をキレート(結合)して体外に排出してくれます。

その際に鉄や、マグネシウムなどミネラルと結合して体外に出すことも仮定できます。
ところが、不思議なことに体内に入った「フィチン酸」は体に必要な金属よりも有害な物質をより排出しやすいようです。
(自然の摂理は実験室の試験管の反応としばしば異なることはよく知られることです)


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇…「フィチン」が持ち込んだミネラル以上に排出するわけがない…◇

仮に平均的にミネラルも排出したとしてももともと「フィチン」が一緒に持って入ってきたミネラルより多く持ち出すことはないわけですし、
穀物以外にも、別な食品からミネラルは補給されますから「フィチン」によってミネラルが欠乏することはあり得ないわけです。

それよりも意図せずに侵入した有害物質を細胞からはがして体外に出してくれる働きはとてもありがたい性質です。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
◇…「フィチン酸」がミネラルを奪い去るというのは机上の推測…◇

それをミネラルが不足するという話は高濃度の「フィチン酸」と金属の反応から推測した机上の話でそれも試験管内でのことです。

実際には体内に入った「フィチン」がミネラルを根こそぎ体外に出したという臨床試験のデータもどこにもありません。


◇…実際には体内のミネラル濃度は変化しない…◇
実際の臨床試験の結果は逆です。
「フィチン」摂取によってミネラル濃度が変わることはありませんでした。

私も実際に定期的に体内のミネラル量を調べていますがなんら変わりはありません。


◇…「フィチン」が不足することの方が怖い。…◇
それよりも「フィチン」をとらないことで「フィチン」の働きが不足することの方がずっと怖いことだと思います。

なるほど

 昔、武士は玄米を一日に五合も食べていたらしいのにミネラル不足にならなかったのか?と疑問に思っていました。
 私個人の事になりますが、発芽玄米と玄米を食べ比べたところ、玄米を食べた翌日の方が寝覚めも良く体調も良いのですが、ミネラルの心配をしていました。
 

フイチン

発芽玄米、フイチン酸の分析を行って見ては、


         

発芽玄米のフイチン酸量

こちらに発芽玄米の成分表が載ってます。

goo.gl/SBTs6
「発芽玄米の成分表」で検索できます。

フィチンの量は 662(mg)
イノシトールは195(mg)ということで、
玄米の成分量とほぼイコールです。

玄米が少し発芽した程度ではフィチンはそのままということが分かります。

発芽玄米の製品を出しているところではそれが分かっているのに、フィチンがすべて分解されて、ないと話す会社もあります。

フィチンは無害で、健康効果が高いとわかったら、きっと
「発芽玄米のフィチンは分解されません」と説明書きが変わるのでしょうか?

  • 投稿者:
  • URL
  • 2013/04/19(金) 14:52:50
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する